燃料電池航空機を開発する米英新興企業ゼロアビア(ZeroAvia)は4月17日、モビリティ向けの液体水素システムを開発する仏Absolut Hydrogenと航空機用液体水素の分野で協力すると発表した。空港における液体水素の生産・貯蔵・供給技術の開発・実証試験を共同で実施する。また、将来の大規模な事業展開に向けた航空機用液体水素の供給に関する技術開発、運用コンセプト、安全手順、標準化についても協力する方針を示している。
ゼロアビアが開発中の19人乗り航空機は水素ガスを動力源とするが、2027年の運行を計画する40~80人乗りの航空機では、水素ガスに比べエネルギー密度が大幅に高い液体水素が燃料として必要となる。
Absolut Hydrogen(本社:仏グルノーブル)は、航空、船舶、道路輸送の様々なモビリティ分野向けに水素液化装置を供給している。1日あたり50kg、100kgの小規模から、一日あたり1トンの大規模な装置まで様々な液体水素システムを供給している。