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2023/5/19

企業情報 - 部品メーカー

ノキアンタイヤ、ルーマニアに乗用車タイヤの新工場建設

この記事の要約

フィンランドのタイヤ大手ノキアンタイヤは11日、ルーマニア北西部のオラデアに建設する乗用車用タイヤの新工場の鍬入れ式を行った。2024年下半期に完工し、2025年に本格生産を開始できると見込んでいる。従業員数は約500人 […]

フィンランドのタイヤ大手ノキアンタイヤは11日、ルーマニア北西部のオラデアに建設する乗用車用タイヤの新工場の鍬入れ式を行った。2024年下半期に完工し、2025年に本格生産を開始できると見込んでいる。従業員数は約500人となる見通し。

同工場では主に、中東欧市場で販売する大型リムの乗用車タイヤやSUVタイヤを生産する計画。オラデアは、ハンガリーとの国境近くに位置し、周辺地域や欧州への主要な交通ハブとなっている。

新工場への総投資額は約6億5,000万ユーロとなる見込み。欧州連合(EU)に約1億ユーロの資金支援を申請しており、現在、最終決定を待っている。

同工場の生産能力は年600万本で、今後さらに拡大する余地がある。生産棟のほか、タイヤの保管・配送施設も併設する計画。

ノキアンタイヤは、米国工場を建設した経験から、工場の立ち上げにフィンランドから従業員20~25人を送り込む方針という。また、オラデア工場は、再生可能エネルギーのみを使用したCO2排出量ゼロの生産施設とする。

ノキアンタイヤは、世界全体の生産能力を2027年までに1,500万本に拡大する方針を打ち出している。当該目標の達成に向け、オラデア工場の建設に加え、フィンランドと米国の工場の生産能力を継続的に拡大していく計画。

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