ステランティスと米アーチャー、eVTOL「ミッドナイト」をパリ航空ショーに出展

欧州自動車大手のステランティスは9日、提携する電動航空機開発の米アーチャー・アビエーションと「パリ航空ショー」(19日~25日)に参加すると発表した。アーチャーの電動垂直離着陸機(eVTOL)「ミッドナイト」を出展し、量産化に向けたマーケティング活動を強化する。アーチャーは同モデルの2025年からの商業利用を予定している。

「ミッドナイト」はパイロットと乗客4人を乗せ、最大100マイル(161キロメートル)の飛行が可能。約10分間の充電で約30キロメートルを飛べることから、空飛ぶタクシーとして短距離移動の活用を想定している。最大積載量は約453キロ。

ステランティスは2021年にアーチャーと提携し、技術面と同社のサプライチェーンへのアクセスを支援してきた。今年1月には提携関係を拡大し、生産支援と23~24年に最大1億5,000万ドルの資金支援を発表した。量産に必要な製造技術と専門知識、人材と資本を提供するとともに、将来的にはアーチャーとeVTOLの製造で独占契約を結び、商用生産を請け負うことを目指していく。

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