オーストリアのケーブルメーカー、GGグループ(ゲバウアー・アンド・グリラー)は6日、ブルガリアのルセに新工場を建設すると発表した。顧客による生産能力増強の要望に応えるもので、既存の工場では生産能力の増強が難しいため新工場を建設する。
新工場の面積は差し当たり、1万1,000平方メートルで、従業員数は約100人を予定している。年内にも定礎式を行う予定。
ルセは、ブルガリア北部のルーマニア国境にある。長期的な視野で工場を拡張できる余地もある。顧客からは、経済的に魅力的で政治的に安定した地域での生産能力増強を希望する声が出ていた。
新工場では当初、欧州の自動車大手向けに電動車向けの高電圧ケーブルを生産する。将来的に生産を他の製品分野に広げる可能性もある。
同社は、現在、ポイスドルフ(オーストリア)、ミクロフ(チェコ)、バルティ(モルドバ)、サン・フアン・デル・リオ(メキシコ)、瀋陽(中国)にケーブル工場を持つ。