ドイツの商用車大手MANヌッツファールツォイゲは12日、軍需・自動車部品大手ラインメタルと軍需車両の合弁会社を設立する契約を締結したと発表した。国際市場での競争力を強化するのが狙い。同計画の実現にはカルテル当局の認可が必要となる。
\新会社の社名はラインメタル・MAN・ミリタリー・ビークル(RMMV)とし、本社はミュンヘンに置く。出資比率はラインメタルが51%、MANヌッツファールツォイゲは49%。新会社は売上高で10億ユーロ以上を見込んでいる。
\両社は当初、軍需車両の開発および販売事業を統合し、第2段階として生産事業に着手、2011年末までにラインメタルのカッセル工場、MANのウィーン工場を合弁会社の傘下に統合する。合弁会社の従業員数は、第1段階で約370人、第2段階が完了すると約1,300人となる予定。
\合弁会社を通して両社は、輸送用車両から戦闘用車両まで幅広い軍事車両を提供できるようになる。独経済紙『ハンデルスブラット』によると、北大西洋条約機構(NATO)加盟国のほか、中東からの受注も見込んでいる。
\MANの大株主であるVWは、MAN、VW、スカニアの3社の商用車事業を統合する構想を描いているとされている。同計画の実現に向け、MANは今後、商用車事業に注力する方向と見る向きもある。
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