スウェーデンのトラック・重機大手のボルボが5日発表した2009年10-12月(第4四半期)決算は、純損益が20億クローナの赤字となった。赤字は5四半期連続。大型トラックや建設機材の需要低迷が響き、売上高も前年同期比23%減の598億クローナに後退した。
\レイフ・ヨハンソン最高経営責任者(CEO)は決算報告書の中で、「第4四半期は主要市場で需要が総じて低迷したが、回復の兆しが見られる市場が増えている」と指摘。急速な成長を遂げる中国とインドに期待感を示した。一方、欧州と米国の需要は依然として低水準にあるものの、徐々に受注状況が改善してきていると指摘。今年のトラック市場は欧州で10%、米国で20~30%拡大するとの見通しを示した。
\ボルボは昨年、トラック需要の急減を受けて従業員の10%を削減し、08年末に10万1,381人だった従業員数は約9万人にまで減少している。
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