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2010/2/12

一般・技術・その他 (旧)

ボルボ・カーズ、アルコール検知器を主要モデルに投入

この記事の要約

スウェーデン自動車大手のボルボ・カーズはこのほど、アルコール検知器「Alcoguard」のオプション販売を主要モデル向けに開始した。検知器はリモコン大で、息を吹き込み、血液中のアルコール濃度が設定値を超えていると発進でき […]

スウェーデン自動車大手のボルボ・カーズはこのほど、アルコール検知器「Alcoguard」のオプション販売を主要モデル向けに開始した。検知器はリモコン大で、息を吹き込み、血液中のアルコール濃度が設定値を超えていると発進できない仕組み。法人顧客や公的機関に需要があると見込んでいる。

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飲酒運転の規制は国によって異なるため、ボルボの装置は血液中のアルコール濃度の上限値を0.3~0.8パミールの範囲で設定できるようにした。息を吹き込むとランプが点滅し「青(問題なし)」または「黄(注意)」では発進できるが、「赤」ランプが点滅した場合は発進がブロックされる。データはエンジンを停止後、30分間保存される。

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独日刊紙『ヴェルト』によると、スウェーデンの自動車メーカーではアルコール検知器の開発が進んでおり、サーブも6年程前に検知器を発表したが経営悪化により開発プロジェクトを凍結した経緯がある。ボルボの発表によると、欧州では年約1万人が飲酒運転による交通事故で死亡している。母国スウェーデンでは、社用車の利用条件として従業員にアルコール検知器の使用を義務付ける企業もあるという。

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「Alcoguard」の価格はドイツで850ユーロ(付加価値税19%を含む。設置作業料は除く)。年1回のコントロール(手数料:20ユーロ以下)が必要になる。

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