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2010/2/19

企業情報 - 部品メーカー

タカタ・ペトリ、ルーマニアで1千人増員

この記事の要約

自動車部品タカタの欧州子会社タカタ・ペトリは、2009年にルーマニアの従業員を約1,000人増やし、計6,400人とした。同社の広報担当者が現地経済紙『ジアルル・フィナンチアル』に明らかにした。ポーランド工場の閉鎖に伴う […]

自動車部品タカタの欧州子会社タカタ・ペトリは、2009年にルーマニアの従業員を約1,000人増やし、計6,400人とした。同社の広報担当者が現地経済紙『ジアルル・フィナンチアル』に明らかにした。ポーランド工場の閉鎖に伴う生産移管や、年後半に受注が上向いたためで、2010年も受注は堅調に推移するとみている。

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同社は西部のアラドでハンドルやシートベルト、中西部のシビウでエアバッグを生産する。従業員数はそれぞれ4,900人と1,500人。アラド工場はルーマニア国内の自動車部品工場としては、南部のピテシュティにある独リザ・ドレクスルマイアー(Lisa Draexlmaier)のワイヤーハーネス工場(従業員9,000人以上)に次ぐ規模となっている。

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タカタ・ペトリは昨年10月までに、ポーランド南西部のワウブジフ工場を閉鎖し、アラドに生産を移管。また従来の顧客であるホンダや独メルセデスに加え、2007~08年にスロバキア、チェコで新工場を稼働させた起亜、現代からの受注も増えたという。同社広報は「起亜、現代からの受注量はまだ少ないが、伸びてきている」と語り、両社との取引拡大に期待感をにじませた。

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欧州各国では、09年の新車販売をけん引した新車買い替え奨励策が廃止または大幅な規模縮小となり、今年の新車販売市場は冷え込むとの観測が強い。だが、同社では「奨励策による恩恵が少ない高級車向けの納品が中心で、影響は軽微」として、今年は前年比増収を見込んでいると明らかにした。

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