自動車業界の労働コスト、最高はドイツ=独CAR調査

ドイツのデュースブルク・エッセン大学自動車リサーチセンター(CAR)がこのほど実施した自動車業界の労働コストに関する調査で、ドイツは主要国の中でも自動車の販売価格に占める労働コストが最も高いことが分かった。

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同調査によると、販売価格が2万5,000ユーロのコンパクトカーに占める労働コストを同様の製造設備で生産したと仮定して比較した場合、ドイツは約3,000ユーロで最も高く、日本は2,015ユーロ、米国は1,820ユーロとドイツを大きく下回った。ルーマニアは300ユーロとドイツの約10分の1という。

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CARのフェルディナンド・ドゥーデンヘファー所長は労働コストが高くても自動車メーカーがドイツで生産を続ける一因として、生産移管コストの負担が大きいことを挙げた。ただし、オペルの事業再建でドイツとベルギーの工場が閉鎖や大幅な人員削減を迫られている例が示すように、自動車メーカーが生産能力を縮小する場合、労働コスト負担の大きいドイツ工場は不利になるとの見解を示している。

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