仏自動車大手のPSAプジョー・シトロエンと三菱自動車は3日、現在の事業環境下での資本提携は現実的ではないとの声明を発表した。PSAのフィリップ・バラン会長と三菱自の益子修社長が2日、ジュネーブモーターショーの会場で会談し、資本提携を見送ることを決めた。業務提携はさらに拡大する方針としている。
\両社は昨年12月、提携拡大に向けて協議を行っていることを明らかにした。PSAは三菱自の大規模な増資を引き受けて持ち株比率を30~50%とし、筆頭株主となる見通しと見られていた。
\メディア報道によると、バラン会長は資本提携を見送った理由として、「現在の債務や収益を見ると、財務の健全化を優先しなければならない」との見解を示しているという。
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