車両積載型クレーンメーカー大手の墺パルフィンガーが2月24日発表した2009年12月通期連結決算の最終損益は780万ユーロの赤字となり、前年の6,900万ユーロの黒字から悪化した。世界的な景気冷え込みで建設需要が落ち込んだことが響いた。売上高は36.4%減の5億5,000万ユーロだった。ただ、回復傾向がみられ、底は打ったとしている。
\パルフィンガーは業績悪化を受けて、コスト削減策を実施。固定費を3,000万ユーロ圧縮したほか、派遣社員の契約打ち切りや時短措置を導入した。これらの策が奏功して営業赤字は縮小している。第4四半期には売上高が前期比で1%減にとどまるなど下げ止まったことで黒字に転換した。
\パルフィンガーは、景気対策を狙った建設プロジェクトの始動で需要が回復し、10年通期は売上高で前年比10%以上の成長と最終損益で黒字転換を見込んでいる。
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