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2010/3/12

総合 – 自動車産業ニュース

ロシア、新車販売の不振続く

この記事の要約

ロシアの自動車業界団体である欧州ビジネス協会(AEB)が9日発表した2月の新車販売は、前年同月比32%減の9万1,922台となった。1-2月では前年同期比34%減の16万5,862台。販売台数がほぼ半減した昨年と比べ、減 […]

ロシアの自動車業界団体である欧州ビジネス協会(AEB)が9日発表した2月の新車販売は、前年同月比32%減の9万1,922台となった。1-2月では前年同期比34%減の16万5,862台。販売台数がほぼ半減した昨年と比べ、減少幅は緩和したが、AEBのトマス会長は「昨年1-2月も前年同期から4割近く減少した。今回の数字はこれをも下回り、まったく楽観できない」と警戒感をあらわにした。

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1-2月のブランド別販売は、国内自動車最大手アフトワズの「ラーダ」が3万7,455台で首位。2位に韓国・現代、3位に米GMの「シボレー」、4位に起亜、5位に仏ルノーと続いた。起亜は上位メーカーの中で唯一、前年同期から2けたの販売増(27%増)を達成し、現代も減少幅が比較的小さい(22%減)など、韓国勢の健闘が目立った。一方、トヨタ、日産、ホンダ、マツダの日系4社は約50~70%減と苦戦した。コンサルティング大手アーンスト・ヤングのボンチェフ氏は、韓国勢は価格面での攻勢が奏功していると指摘した上で、「大きく落ち込んでいるメーカーは、前年同期に在庫整理で売りさばいた反動が出たのではないか」と分析した。

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ロシアでは8日から、車齢10年以上の国内製造車を廃車にして新車を購入する場合に5万ルーブルの割引が受けられる、新車買い替え奨励策が施行された。AEBのヤーン副会長は「効果がどれほどか、数カ月様子を見る必要がある」としながらも、奨励策が販売回復の起爆剤となることに期待感を示した。ただ、ロシア各紙によると、8日は祝日だったこともあり奨励策の利用はほとんどなかったという。

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