ドイツ連邦陸運局(KBA)が6日発表した2010年3月の乗用車新車販売(登録)は、29万4,375台となり、前年同月を26.6%下回った。前年は新車への買い替え奨励金制度の効果で販売が急増していた背景があり、2008年3月比では2.7%増だった。奨励金制度の終了により、同制度の対象となっていた個人の割合が急減した一方、法人は全体の57.8%増に拡大した。カテゴリー別でも奨励金制度の利用者に人気だった小型モデルの販売が後退した一方、大型車や高級車は堅調だった。
\カテゴリー別に見ると、最少クラスのミニクラス(前年同期比45.5%減)、小型モデル(同41.8%減)、中型車(同21.1%減)が2ケタ減となったのに対し、高級車は上級中型車が6.5%増、上級車が1.1%増、オフロード車は0.5%増、スポーツカーは16.3%増に拡大した。キャンピングカーも14.7%増と大幅に伸びた。
\ブランド別の販売は、ランド・ローバー(43.2%増)、ジャガー(34.4%増)、BMW/MINI(9.0%増)、アウディ(7.8%増)の4ブランドのみが前年実績を上回った。
\ドイツメーカーは、フォルクスワーゲン(9.0%減)やメルセデスベンツ(6.1%減)、ポルシェ(6.0%減)の減少幅が比較的小さかった一方、オペル(30.9%減)やフォード(29.8%減)は大幅に後退した。
\日本勢は、ダイハツ(63.3%減)、トヨタ/レクサス(54.7%減)、スズキ(53.0%減)、三菱自(49.2%減)、ホンダ(46.0%減)、スバル(26.9%減)、マツダ(21.3%減)が2ケタ減、日産/インフィニティ(0.6%減)は微減にとどまった。
\3月の新車登録のうち、欧州連合(EU)の排ガス基準「ユーロ5」を満たした車両の割合は全体の53.8%、走行1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量は平均155.6グラムだった。ディーゼル車は全体の39.7%を占めた。
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