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2010/4/23

企業情報 - 自動車メーカー

MAN、ブラジル工場で新生産ラインを稼働

この記事の要約

独商用車大手のMANは15日、ブラジルのレセンデ工場で新たな生産ラインを稼働させた。トラックの「TGX」および「TGS」シリーズを生産する。生産能力は年5,000台。今後数カ月は試験生産を行い、2011年に同国の物流大手 […]

独商用車大手のMANは15日、ブラジルのレセンデ工場で新たな生産ラインを稼働させた。トラックの「TGX」および「TGS」シリーズを生産する。生産能力は年5,000台。今後数カ月は試験生産を行い、2011年に同国の物流大手3社に納車を開始する予定。当初はドイツから部品を輸入して組み立てるセミノックダウン(SKD)方式で生産し、中期的には部品の60%以上を現地調達する計画。

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レセンデ工場の近くには、2011年までに自動車部品メーカーの産業パークも建設され、アービンメリトール、Maxion、Suspensysが進出する予定。

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新生産ラインと自動車部品メーカーの産業パークも含めた投資は計2億3,500万レアル以上。新規雇用は800人で、うち新生産ラインには100人を投入する。

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レセンデ工場は受注回復を受けて3月に3交代制を導入したばかり。同工場の生産能力は新生産ラインの稼働により年7万2,000台(トラックおよびシャーシ)に拡大する。

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■ ブラジルの販売好調、1-3月期は過去最高を更新

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MANのブラジル市場での商用車販売が好調だ。ブラジル子会社MANラテン・アメリカのRoberto Cortes社長が16日発行の『フィナンシャル・タイムズ(ドイツ版)』紙に明らかにしたところによると、2010年1-3月期のブラジル販売は2009年10-12月期の約1万3,000台を超え、過去最高を記録した。

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ブラジル政府がインフラ関連プロジェクトの投資を拡大したことや、物流会社に対する支援策を今年末まで延長したことが商用車需要を押し上げている。Cortes社長はこのほか、ブラジルでは金融危機の影響が小さかったことも幸いしたと指摘。今後に向けては、2014年にサッカー・ワールドカップ(W杯)、2016年にはオリンピック(リオデジャネイロ)が同国で開催されることがプラス要因になるとの見通しを示した。

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■ MAN、ブラジルでスクールバス4,000台を落札

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MANは15日、ブラジル政府がこのほど実施したスクールバス4,000台の入札をブラジル子会社のMANラテン・アメリカが落札したと発表した。2011年末までに全国の自治体に供給する。今回の大型入札の背景には、ブラジル政府が全国のスクールバスの安全性の向上に向け、新たな基準を設けたことがある。

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