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2010/4/30

企業情報 - 自動車メーカー

現代自と独BASF、コンセプトカーを共同開発

この記事の要約

現代自動車と独化学大手のBASFは先月開催された第80回ジュネーブ・モーターショーで、共同開発したDセグメント・セダンのコンセプトカー「i-flow」を公開した。軽量素材や太陽電池セルなどの最新技術を採用し、車体の軽量化 […]

現代自動車と独化学大手のBASFは先月開催された第80回ジュネーブ・モーターショーで、共同開発したDセグメント・セダンのコンセプトカー「i-flow」を公開した。軽量素材や太陽電池セルなどの最新技術を採用し、車体の軽量化とエネルギー効率の向上を実現した欧州向けモデルだ。

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シートにはBASFのポリアミド「ウルトラミッドバランス」を熱可塑性プラスチックや衝撃吸収発泡体とともに構造材として採用し、軽量化が図られているほか、水分を吸収する素材「ルカフリース」)を組み込むことで、真夏でも快適な座り心地を保つことができる。ダッシュボードやインテリアには、ポリウレタン「エラストスキン」を、表面仕上げには、熱可塑性ポリウレタンエラストマー「エラストラン」が使用されている。

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i-flow のエネルギーコンセプトはハイテクを駆使した斬新なもので、ディーゼルエンジンを硬質の発泡ポリウレタンで覆い断熱することで、エンジン保護と環境負荷軽減を実現。また、熱電効果を使った回収システムにより排ガスの熱を電気エネルギーに変換し、補助システムの電源に使用することで、燃料の節減も可能にした。さらに、赤外線を透過、又は反射する性能を持つ顔料「シコタン」、「シコパール」、「ルモゲン」を内装の表層部に使用することで、ダッシュボードやシート、センターコンソールの表面温度の上昇を抑えて快適性を向上させるとともに、空調に使用するエネルギーも軽減することができるという。

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