東レと独自動車大手のダイムラーは28日、炭素繊維複合材料（CFRP）を共同開発する契約を締結したと発表した。今後3年以内にメルセデス・ベンツの量産車にCFRP部品を導入する計画。
\世界的に環境規制が厳しくなる中、車両の軽量化による燃費改善および二酸化炭素（CO2）排出量の削減は自動車メーカーにとって重要な課題となっている。東レは炭素繊維素材の開発やCFRPの成形技術で高い技術力を誇る。一方、ダイムラーは車両の量産化や品質確保などで豊富なノウハウを持つ。両社はそれぞれの技術を持ち寄り、CFRP素材からモジュール部品、構造材まで幅広い分野で協力する計画。
\ダイムラーは全ての新モデルについてホワイトボディの重量を先代モデルに比べて最大10％削減することを目標に掲げる。同社によると、車両重量を100キログラム削減すると、市内交通で走行距離100km当たりの燃費が0.3～0.6リットル改善し、CO2排出量も走行1km当たり7.5～12.5グラム低減する効果がある。
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