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2010/5/28

総合 – 自動車産業ニュース

独禁当局、カルマンのルーフシステム部門売却認めず

この記事の要約

独連邦カルテル庁は26日、経営再建中のヴィルヘルム・カルマンがルーフシステム事業をマグナ・カー・トップ・システムズ(CTS)に売却する計画を認めない決定を下した。欧州のルーフシステム市場はすでに寡占化が進んでおり、これ以 […]

独連邦カルテル庁は26日、経営再建中のヴィルヘルム・カルマンがルーフシステム事業をマグナ・カー・トップ・システムズ(CTS)に売却する計画を認めない決定を下した。欧州のルーフシステム市場はすでに寡占化が進んでおり、これ以上の統合は競争を阻害する恐れがあると判断した。

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カルテル当局によると、欧州でルーフシステム事業を展開するメーカーはヴェバスト/エドシャ、CTS、カルマンのほぼ3社に限られる上、アジアや米国からの輸入品との競合もない。このため、連邦カルテル庁は今月初めに、CTSがカルマンの当該事業を買収すれば「事実上2社による寡占状態になる」として、計画を承認しない姿勢を示唆していた。

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これに対し、カルマンのあるニーダーザクセン州政府は「マグナに売却する以外に再建の道はない」として、当局に審査を見直すよう働きかけていたもよう。同州のクリスチアン・ヴルフ首相は今回の決定に失望感を表明し、連邦経済相に大臣裁量による特別認可を申請する可能性を探る意向だ。連邦経済相の特別許可は申請案件が公共の福祉に合致する場合にのみ認められる特例措置で、これまでに8件の適用例がある。

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