世界7位のタイヤメーカーである韓国タイヤは、2010年通期の売上高を前年の約39億ドルから40億ドル以上とする目標に掲げている。同社の欧州事業を統括するJin Wook Choi氏が独経済紙『ハンデルスブラット』(6月28日付)に明らかにした。欧州で企業買収の計画はないと説明。自力成長で世界6位に躍進できるとの自信を示した。
\韓国タイヤのハンガリー工場は先ごろ、欧州自動車最大手の独フォルクスワーゲン(VW)からVWグループの標準タイヤを供給する工場として認定された。Choi氏はこれについて、「戦略上、重要な意味を持つ」とコメント。ハンガリー工場は欧州の中心に位置するため、欧州諸国やロシアの主要工場にタイヤを供給できる利点があると説明した。同社は今後、VWのほか、アウディやフォード、オペルといったドイツの自動車メーカーとの取引を世界規模で拡大していく方針だ。
\同紙によると、韓国タイヤは売上高の約5%を研究開発に投資している。一方、独タイヤ大手のコンチネンタルは昨年の乗用車用タイヤ事業の売上高が約77億ドルとなり世界4位につけている。研究開発投資は売上高の2.4%にとどまっている。
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