オーストリア・カナダ系の自動車部品大手のマグナ・インターナショナルはGSユアサと自動車用電池の合弁会社を設立する方向で協議している。GSユアサはマグナとの提携により、北米と米国市場への進出を加速するため米国と欧州に高性能バッテリー工場を計2カ所、建設する方針という。マグナはGSユアサとの提携を通じてバッテリー生産のノウハウを吸収したい考え。マグナのブルクハルト・ゲッシェル最高技術責任者(Chief Technology Officer)が12日発行の独経済誌『ヴィルツシャフツボッヘ』に対し明らかにした。同誌によると、欧州工場の建設ではオーストリアとスペインが候補に挙がっている。
\GSユアサは三菱自動車の電気自動車「i-MiEV」にバッテリーを供給している。同モデルは欧州市場では今年末に発売される予定。同社はこのほか、ホンダ、PSAプジョーシトロエンとも協力関係にある。
\一方、マグナは、子会社のマグナEカーシステムズがフォードから「フォーカス」の電気自動車の開発を受注。フォードは同モデルを2012年に米国市場に投入する計画。このほか、欧州の自動車大手からも小型電気自動車の開発を受注しているが取引先は公表していない。同誌が消息筋から得た情報によると、マグナは同モデルを今秋のパリ・オートサロンに出展する予定という。
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