独電線大手のレオニは12日、7月1日付で光ファイバーケーブルなどを製造する米ロマック(RoMack)を買収したと発表した。同社は今回の買収により、製品の幅を広げるとともに、北米・南米事業を強化する。経済危機の影響を受けて企業買収などによる競争力強化を控えていたが、今後は成長性や利益率の高いニッチ企業の買収を積極展開していく方針を示している。
\RoMackは1982年の設立。バージニア州のウィリアムズバーグを拠点とする。従業員数は約40人、売上高は500万ユーロ前後。光ファイバーの分野で高い技術力を持ち、航空宇宙産業のほか、光学分析、防衛技術、医療機器分野に取引先を持つ。
\今回の買収は医療用レーザー技術を得意とする米子会社のFiberTech USAを通じて行った。RoMackの買収により技術力を強化するとともに、北米、南米市場で幅広いサービスを提供していく。
\買収後の中核拠点は光学産業が盛んな米アリゾナ州のチャンドラーに置くが、ウィリアムズバーグは今後も生産・研究・販売拠点として残す。
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