独化学大手のズードケミーは12日、電気自動車やハイブリッド車に搭載する二次電池の材料となるリン酸鉄リチウムの工場を建設すると発表した。カナダのケベックにある子会社Phostech Lithium Inc.(出資比率:100%)の施設内に建設する。投資は6,000万ユーロ。
\新工場では、同社が開発した湿式法という技術を用いて2012年から2,500トンを生産する計画。これは電気自動車(EV)で年約5万台、ハイブリッド車で最大年50万台分を供給できる量に相当する。同電池は将来、電力網の安定や太陽光発電による電力を蓄電する定置型バッテリー向けにも需要があると見込んでいる。
\ズードケミーはすでに、ドイツのモースブルク工場でリン酸鉄リチウムを最大年300トン、生産してきた。同素材はこれまで、電動工具や乗用車・電動自転車のスターターバッテリーなどに採用されている。
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