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2010/9/24

企業情報 - 自動車メーカー

VW商用車部門、中国事業を強化

この記事の要約

独フォルクスワーゲン(VW)の商用車部門であるVWヌッツファールツォイゲ(VWN)は中国市場を中心に国際事業を強化する方針だ。今年2月からVWNを統括するヴォルフガング・シュライバー氏が20日付の独経済紙『ハンデルスブラ […]

独フォルクスワーゲン(VW)の商用車部門であるVWヌッツファールツォイゲ(VWN)は中国市場を中心に国際事業を強化する方針だ。今年2月からVWNを統括するヴォルフガング・シュライバー氏が20日付の独経済紙『ハンデルスブラット』に掲載されたインタビュー記事の中で語った。

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シュライバー氏は今後の課題として、欧州域外の国際事業の強化を挙げ、特に急速に販売が伸びている中国の軽商用車市場を注視していると述べた。中国では、2.8~7トンのカテゴリーで高い需要があるという。ただ、VWNでは新興国市場向けのモデルが欠けているため、低価格帯の新モデルを開発する必要があるとの見解を示した。

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国際事業の強化に向けては、今年から販売を開始した小型ピックアップトラック「アマロック」の販売が好調で、アルゼンチン工場の生産能力(年10万台)が上限に達する見通しという。このため、ドイツの本社工場(ハノーバー)で欧州、ロシア、オーストリア市場向けに同モデルを年4万台生産することを検討している。上層部の認可が得られれば2012年半ばにも独工場で生産を開始するとした。

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■ グループ企業との連携

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シュライバー氏はこのほか、VW子会社のスウェーデン商用車大手スカニアとVWが資本参加する独商用車大手MANとの連携も課題に挙げた。

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VWはメルセデス・ベンツ「スプリンター」の姉妹モデルVW「クラフター」の生産をメルセデス・ベンツに委託しているが、2016年末にメルセデス・ベンツとの契約がとりあえず終了する。このため、メルセデス・ベンツとの提携を継続するか、グループ企業で連携して新モデルを開発するかを検討していくことになるという。

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