VWの新型「パサート」、安全システムを拡充

欧州自動車最大手の独フォルクスワーゲン(VW)は10月22~23日にバルセロナで、ドイツ、ルーマニア、スロバキア、台湾、シンガポールのジャーナリストを対象に新型「パサート」の試乗会を実施した。

VWは高級モデル「フェートン」の運転アシストシステムを新型パサートに採用するなど高級感を高めている。例えば、フェートンの車間距離制御システム(ACC)に時速30km以下で作動する緊急ブレーキシステムを加えたシステムを導入した。

このほか新型パサートは、ドライバーの疲労度を分析し、休憩を促す警告システムを初めて採用した。運転開始時のハンドルやペダルの操作状態と比較して疲労度を分析する。

また、ブレーキアシストシステム「Front Assist」、ヘッドライトによる対向車への眩惑を防止する「Dynamic Light Assist」、死角を監視して車線変更を補佐する「Side Assist」なども装備している。

また、天然ガス車「パサート・エコフューエル」は走行100km当たりの燃費をセダンで6.6立方メートル(CO2排出量117グラム/kmに相当)、ヴァリアントでは6.7立方メートル(同119グラム/km)に抑えた。同モデルはコンプレッサーとターボチャージャーを組み合わせたツインチャージャーによりスポーティな走りを実現している。セダンの最高時速は214km、時速0~100kmの加速性能は9.8秒、ヴァリアントはそれぞれ212km、9.9秒となっている。

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