独自動車部品大手のコンティネンタルは25日、中国のHuayu Automotive Systems Components(HASCO)と油圧ブレーキシステムを開発・生産する合弁会社コンティネンタル・ブレーキシステムズを上海に設立したと発表した。現地メーカーや中国市場で事業展開する外資系メーカーにそれぞれのニーズに合ったブレーキシステムを開発し、供給する。
合弁会社では、ブレーキキャリパーやドラムブレーキ、ブレーキホース、電子制御パーキングブレーキなどを供給する。コンティネンタルは今回の合弁会社を通してアジア事業を強化する。コンティネンタルの出資比率は51%。
新会社コンティネンタル・ブレーキシステムズは上海の嘉定区を拠点とし、従業員は当初約160人でスタートする。研究開発のサポートやプロジェクトマネージメントのほか、調達、人事、ファイナンスを主な業務とする。生産は上海オートモーティブ・ブレーキ・システムズ(従業員数:約900人)とコンティネンタル・オートモーティブ・システムズ・チャンシュー(同:約1,000人)が担当する。
HASCOは中国の自動車メーカー、上海汽車集団(SAIC)が60.1%を出資する自動車部品メーカーで、SAICから自動車部品部門が分離、独立した。現在は世界の自動車メーカーに部品を供給している。従業員数は2万5,000人。2009年の売上高は247億元だった。