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2010/12/3

総合 – 自動車産業ニュース

初心者ドライバーの飲酒運転禁止、事故減少に貢献=ドイツ

この記事の要約

ドイツでは07年8月に施行された、初心者ドライバーの飲酒運転を全面的に禁止する法律が事故防止に効果を発揮している。独連邦道路交通研究所(BASt)がこのほど公表した事故統計によると、酒気帯び運転(血中アルコール濃度0.3 […]

ドイツでは07年8月に施行された、初心者ドライバーの飲酒運転を全面的に禁止する法律が事故防止に効果を発揮している。独連邦道路交通研究所(BASt)がこのほど公表した事故統計によると、酒気帯び運転(血中アルコール濃度0.3パーミル以上=呼気中アルコール濃度0.15ミリグラム/L以上に相当)による初心者ドライバーの事故は法改正から1年で15%も減少した。

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ドイツでは血中アルコール濃度0.5パーミル未満ならば飲酒が認められているが、07年8月の道路交通政令(StVO)の改正で、自動車免許の取得から2年間、また21歳未満の若年ドライバーの飲酒運転が全面的に禁止された。違反すると250ユーロの罰金と反則点数の2点追加のほか、安全教習コースへの参加が義務付けられた。また、免許取得から2年以内に飲酒運転で捕まった場合、全面飲酒運転禁止が2年間延長される。

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BAStのレポートによると、同じ時期における21歳以下の若年ドライバーの酒気帯び運転も18%減少した。21歳以上のドライバーでは2.5%しか減少していないことを考慮すると、当該法の改正は交通安全の改善に大きく貢献しているといえる。

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BAStが若者1,000人を対象に実施したアンケートでも、飲酒運転禁止に「賛成」が95%に達しており、好意的に受け止められている。飲酒後の帰宅方法をたずねたところ、「公共交通機関」が41%、「自転車」は21%、「他の人の車に乗せてもらう」が21%、「徒歩」が25%、「家でしか飲まない」は7%だった。

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