タイヤのインターネット販売大手デルティコムは7日、2010年通期の業績予想を再度上方修正した。厳しい寒波が追い風となり冬用タイヤの需要が欧州各国で急増しているためで、11月に予想した売上高成長を「20%以上」から「30%以上」に、売上高利益率(EBITベース)を「10%」から「11%」にそれぞれ引き上げた。同社が今年の業績見通しを上方修正するのは今回で4回目。
\デルティコムによると、11月末に欧州を襲った寒波で、例年ならほとんど雪の降らない温暖な地域でも降雪によって交通がマヒし、冬用タイヤの需要が急増した。また、本拠地ドイツでは冬用タイヤの装着が義務づけられたことも需要を押し上げた。一方、タイヤメーカーはここ数年の自動車不況で生産能力を削減していたことを背景に増産への対応が遅れており、品薄の状態という。需要に供給が追いつかないため、欧州の広い地域でタイヤが値上がりしているという。
\来年の見通しについては、成長が鈍化するか、一部の業績については前年を割り込む可能性があるとするなど、慎重な見方を示している。
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