中小製造企業向けにSAPソリューションを提供する独オール・フォー・ワン・ミッドマーケット(ドイツ南部フィルダーシュタット)が15日発表した2010年9月通期決算の営業損益(EBITベース)は250万ユーロの黒字となり、前年の30万ユーロの赤字から大幅に改善した。景気回復にともない顧客企業からの新規ITプロジェクトの受注が増えたことが貢献した。売上高は6%増の7,880万ユーロに拡大した。
\オール・フォー・ワンは中小製造企業向けにSAPソリューションを提供することに特化しており、主に機械・プラント、部品、金属加工・鋳造、樹脂メーカーを顧客に持つ。業界別売上高は機械・プラントメーカー向けがほぼ5割、自動車部品メーカー向けが4割、プロジェクト開発サービス会社向けが1割となっている。
\09/10年度決算の事業部門別売上高はITアウトソーシングが40%、ソフトウエアライセンスが15%、コンサルティングが42%となっている。
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