米ゼネラルモーターズ(GM)の独子会社オペルが2010年に欧州域外に輸出した乗用車は4万6,020台に上った。最も多かったのは3月から生産・輸出を開始した米国市場向けの「インシグニア」(米国ではGMビュイック「リーガル」として販売)で、3万3,669台に達した。一方、オペルブランド車の輸出は1万2,351台だった。オペルの広報担当者が自動車専門紙『オートモーティブ・ニュース・ユーロッパ』に明らかにした。
\オペルはGMとの競合を避けるため、オペルブランドの車を欧州域外では販売してこなかったが、オペルのニック・ライリー社長は昨年秋、欧州域外に進出する方針を表明、中国などへの輸出を開始した。同社は今後、オーストラリア、チリ、イスラエルでも販売を開始するほか、中国、南アフリカで販売網を拡充する計画だ。また、アルゼンチンや中東諸国に進出することも視野に入れている。
\初年度のオペルブランド車の輸出は1万2,351台にとどまったが、中期的には年10万台以上を計画しているという
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