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2011/1/14

一般・技術・その他 (旧)

英大学マレーシア校、有機素材を使った電気二重層キャパシタを開発

この記事の要約

英ノッティンガム大学のマレーシア校(UNMC)では、竹廃材やフルーツの皮を素材とした活性炭を使った電気二重層キャパシタの開発を進めている。これにより、従来の炭素材に比べ材料コストを20~30%軽減できるほか、地域の雇用創 […]

英ノッティンガム大学のマレーシア校(UNMC)では、竹廃材やフルーツの皮を素材とした活性炭を使った電気二重層キャパシタの開発を進めている。これにより、従来の炭素材に比べ材料コストを20~30%軽減できるほか、地域の雇用創出にも貢献できると期待している。

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研究チームは、竹とドリアンの皮を原料とした活性炭で炭素材と同水準のパフォーマンスを確保できることを確認した。1月には、電気二重層キャパシタの生産能力が1日当たり20台の工場を完成させた。同工場は現地企業のSahz Holdingsと共同で運営している。

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今後は生産規模の拡大に向けた研究を進める計画だが、研究期間は5年、投資は8,000万リンギット(1,670万ポンド)が必要になると見込んでいる。

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電気二重層キャパシタは短時間で充放電できる一方、容量が小さい難点がある。UNMCの研究チームは、電気二重層キャパシタとリチウムイオン電池などの二次電池を連携させることで、EVの航続距離を拡大したり、二次電池の寿命を伸ばすことができると見込んでおり、連携システムの開発にも取り組んでいる。

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