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2011/1/21

企業情報 - 自動車メーカー

フィアットのトリノ工場、労働条件厳格化を受け入れ

この記事の要約

伊自動車大手フィアットがトリノ郊外に持つミラフィオーリ工場で、生産性向上に向けた労働協約受け入れの是非を問う従業員投票が行われ、賛成多数で承認された。同工場の労働組合幹部が15日、明らかにした。\ フィアットは先月、ミラ […]

伊自動車大手フィアットがトリノ郊外に持つミラフィオーリ工場で、生産性向上に向けた労働協約受け入れの是非を問う従業員投票が行われ、賛成多数で承認された。同工場の労働組合幹部が15日、明らかにした。

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フィアットは先月、ミラフィオーリ工場で資本提携する米クライスラーと小型SUVなどを共同生産するため、10億ユーロを投資する計画を発表。経営側は投資を実施する条件として、労働時間の延長と休憩時間の短縮、ストライキの制限など労働条件の厳格化を盛り込んだ労働協約を受け入れるよう労組側に求めていた。13日から14日にかけて行われた投票には従業員5,500人の96%が参加、賛成票は全体の54%を占めた。

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フィアットが昨年12月に発表した生産改革案「ファブリカ・イタリア」は、2014年までにミラフィオーリ工場など伊国内の5工場の生産台数を年140万台と09年の65万台の2倍以上に引き上げることを目標に掲げ、シフトの増加など生産体制の強化策を盛り込んでいる。南部になるポミリアーノ・ダルコ工場に続き中核工場であるミラフィオーリ工場でも労働条件の厳格化が受け入れられたことは、イタリアの悪しき労働慣行を打破し、製造業界全体の生産性改善につながるものとして注目を集めている。

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