仏自動車部品大手のヴァレオが2月24日発表した2010年12月末の通期決算は、純利益が3億6,500万ユーロとなり、1億5,300万ユーロの赤字を計上した前の期から黒字に復帰した。世界的な自動車生産の回復が追い風となり、売上高も28％増の96億3,200万ユーロに拡大した。
\売上高の内訳は、OEM（完成車メーカー向け）製品が前の期比27％増の79億5,200万ユーロ、アフターマーケットが14％増の14億4,500万ユーロ、その他が4％減の2億3,500万ユーロだった。OEM製品の地域別売上高は、欧州・アフリカが20％増の44億7,200万ユーロ、アジア・その他が48％増の14億6,100万ユーロ、北米が69％増の9億9,500万ユーロ（約1117億円）、南米が27％増の6億100万ユーロだった。
\部門別の売上高は、コンフォート＆ドライビングアシスタンスシステム部門が27％増の17億400万ユーロ、パワートレインシステム部門が33％増の26億8,300万ユーロ、サーマルシステム部門が30％増の29億3,300万ユーロ、ビジビリティシステム部門が21％増の23億5,400万ユーロとすべての部門で好転した。
\ジャック・アシェンブロワ最高経営責任者（CEO）は決算発表会で、10年の業績が年初計画を上回ったことは、経営戦略の妥当性を示していると強調。同社が開発する先進的な製品の重要性は高まっているとコメントした。
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