独自動車大手のダイムラーとルノー・日産アライアンスは協力関係の強化に向けて協議しているもようだ。6日付の独業界紙『オートモビルボッヘ』(電子版)によると、ダイムラーのディーター・ツェチェ社長とルノーおよび日産自動車のカルロス・ゴーン社長は、ジュネーブモーターショーの開催(一般公開:3月3~13日)に合わせてこのほど、ジュネーブ近郊にある日産の欧州事業統括会社で会談し、メルセデス・ベンツの小型モデルと日産の高級車ブランド、インフィニティの部品を共通化することなどについて協議したもよう。
\また、日産のトーマス・レイン(Thomas Lane)執行役員(商品企画本部)は同紙に対し、ダイムラーとの協議は良好に推移していると述べ、プラットフォーム数を削減する戦略においてダイムラーとの協力はきわめて有益との見解を示した。同紙が消息筋から得た情報によると、両社はCセグメントのプラットフォームの共同開発に加え、Dセグメントでも協力する可能性があるもよう。
\ダイムラーとルノー・日産アライアンスは昨年4月、戦略および資本提携で合意、小型車プラットフォームの共有化やエンジンの相互供給などを盛り込んだ。メディア報道によると両社は先ごろ、共同生産を計画しているダイムラーの超小型車ブランド、スマートの4人乗りモデル「フォーフォー」およびルノー「トゥインゴ」において、協力関係を電気自動車にも広げることで合意した。ルノーが電気モーターを開発し、ダイムラーがバッテリーを供給する予定という。
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