ロシアの欧州ビジネス協会(AEB)が9日発表した2011年2月の国内新車販売(乗用車および小型商用車)は、前年同月比80%増の16万5,518台だった。原油価格の高騰によるロシア経済の回復や、政府による需要喚起策の延長が追い風となって販売が伸び、1~2月の累計も前年同期比77%増の29万3,495台と好調だった。
\2月のメーカー・ブランド別販売台数は、国内自動車最大手アフトワズのラーダが前年同月比86%増の3万7,528台で首位。日産自動車が197%増の1万501台と急伸し、前月の5位から2位に浮上した。以下、起亜自動車が80%増の1万200台、ルノーが105%増の9,985台、米GMのシボレーが56%増の9,759台で上位を占めた。
\車種別では、ラーダ「カリーナ」が前年同月比205%増の9,673台で最も多く、ラーダ「プリオラ」(36%増の8,956台)、ラーダ「2105/2107」(222%増の8,598台)、ラーダ「サマラ」(21%増の6,397台)、ルノー「ロガン」(45%増の5,939台)が続いた。
\AEBは、今年の新車販売を224万台と予測している。AEB自動車製造業者委員会(AMC)のデビッド・トーマス会長は、1~2月の販売が急増していることから、3月以降の結果を見て上方修正することもあり得るとの認識を示した。
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