風力で充電して走行する電気自動車「ウィンド・エクスプローラー」号がオーストリア大陸の横断に成功した。ドイツ人の冒険家2人が1月末にオーストラリア西部のアルバニーを出発。平均時速80kmで走行し、シドニーまでの約4,800kmを17日間で走破した。風のない日のみ、一般家庭の電源から充電したものの、ほぼ全行程を風力発電による充電だけで完走した。「ウィンド・エクスプローラー」はボディにドイツの化学系複合企業のエボニックが開発した炭素繊維(カーボンファイバー)とポリメタクリルイミド(PMI)発泡樹脂を使用し、車両重量をわずか80kg(電池と風力タービンを加えた重量は200kg)に抑えた。電池はエボニック製のリチウムイオン・バッテリーを使用。一回の充電で約400kmを走行できるという。
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