フォルクスワーゲン(VW)が先ごろ第81回ジュネーブ国際モーターショーで発表したコンパクトバンのコンセプトカー「ブリー」は、同社の次世代プラットホーム、「モジュラーデザインシステム(MDS)」を活用したものであることが、英自動車誌『オートカー』の取材で明らかになった。
\VWは、グループ内の各ブランドで共用できる数種類のモジュラープラットホームの開発を進めており、第1弾としてアウディのプレミアムコンパクトカー「A3」の第3世代に導入することが決まっている。
\ブリーは、1950年に登場したいわゆる”ワーゲンバス”をベースにしたコンパクトバン。同車種で使用されるMDSのホイールベースとトラック幅は変更が可能で、投入する市場の道路事情などに合わせて様々なバージョンを生産することができるという。ブリーは、米国ではトヨタの「サイオン・xB」の競合モデルとなる。なお、VWのウルリヒ・ハッケンベルク研究開発担当取締役は、ブリーが米チャタヌーガ工場で生産されるとの一部の報道を否定し、メキシコのプエブラ工場で生産される可能性が高いとの見方を示した。
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