スウェーデンの自動車安全システム大手オートリブは14日、同社の日本の生産拠点は東日本大震災の直接的影響を受けておらず、社員を退避させる計画もないことを明らかにした。
\オートリブは筑波、厚木、愛知、広島の4カ所に工場を持つ。エアバッグやシートベルトを生産する筑波工場では、建物自体の被害は軽微だったものの、工場周辺のインフラが影響を受け、電力供給も不安定な状態が続いているという。厚木のステアリングホイール工場は、工場の操業に問題はないが、計画停電が実施されているため、停電中は操業を停止している。このほかインフレーターを生産する愛知工場では節電が実施されているが、広島工場は全く影響がないという。
\日本拠点はオートリブの世界生産の11%を占める。同社では、今回の震災が業績に与える影響について、顧客である完成車メーカーの生産が再び軌道に乗るまでどの程度の時間を要するかによるとしながらも、影響はさほど大きくはならないとの見方を示している。
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