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2011/3/25

企業情報 - 部品メーカー

リーター、自動車部門を分離

この記事の要約

スイスの自動車部品・紡績機械メーカーであるリーターは21日の決算報告会で、自動車部門(リーター・オートモーティブ)を分離独立させる方針を明らかにした。新会社の名称はアウトネウム(Autoneum)とし、スイス証券取引所( […]

スイスの自動車部品・紡績機械メーカーであるリーターは21日の決算報告会で、自動車部門(リーター・オートモーティブ)を分離独立させる方針を明らかにした。新会社の名称はアウトネウム(Autoneum)とし、スイス証券取引所(SIX Swiss Exchange)に株式を上場する。一方、紡績機械部門はこれまで通りリーターの社名で上場を続ける。同社は4月13日の株主総会で承認を経て実施することになる。

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リーターは2009年、世界金融・経済危機の影響で両部門の業績が大幅に悪化したことを受け、自動車部門の売却を試みた。買収に関心を持つ企業が現れたものの、取引価格で折り合いがつかずとん挫した。景気回復にともない業績改善を果たしたことで、改めて事業分離を進めることにした。

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同日発表した2010年通期連結決算の営業損益(EBITベース)は9,800万スイスフランの黒字となり、前年の1億8,660万フランの赤字から大きく改善した。売上高は前年比32%増の25億8,580万スイスフラン。部門別では主力の自動車部門の売上高が17億1,540万フラン(20%増)、営業損益は1億510万フランの赤字から3,100万フランの黒字に改善した。紡績機械部門の売上高は8億7,010万フラン(64%増)に回復し、営業損益も7,360万フランの赤字から7,790万フランの黒字に大幅改善した。

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