独バイオ燃料メーカーのコーレン・インダストリーズは、同国のフライベルク(ザクセン州)にある工場で第2世代バイオマス・ディーゼル燃料を生産する設備を今年末にも稼働させる予定。独業界紙『オートモビルボッヘ』が消息筋から得た情報として報じた。コーレンには独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)とダイムラーが少数株主として資本参加している。
\新設備では、わらや廃木材を原料としたバイオ燃料「サンディーゼル」を生産する計画。コーレンの広報担当者は新設備の稼働について、「生産技術の改善などを予定しており、当局の認可も必要だ」と述べ、具体的な時期についてはコメントを控えている。
\VWのユルゲン・レオホルト研究開発部長は同紙に「第2世代バイオ燃料は今後、CO2削減に確実に貢献する」と述べ、プロジェクトに期待感を示した。VWのマーティン・ヴィンターコーン社長も、原油価格の高騰で新燃料の開発が必要と指摘し、第2世代バイオ燃料の普及に向けては石油業界と協力することが望ましいとの見解も示している。
\VWはこのほか、カナダのバイオテクノロジー企業のアイオジェンと提携してセルロース系のバイオ エタノールを開発している。アイオジェンは、すでにわらを原料としたバイオエタノールの試験生産に成功している。
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