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2011/4/8

総合 – 自動車産業ニュース

独乗用車新車販売、3月は11.4%増

この記事の要約

ドイツ連邦陸運局(KBA)が4日発表した同国の2011年3月の乗用車新車登録は32万7,921台となり、前年同月を11.4%上回った。1~3月の累計では、前年同期比13.9%増の76万3,403台に拡大した。同国では政府 […]

ドイツ連邦陸運局(KBA)が4日発表した同国の2011年3月の乗用車新車登録は32万7,921台となり、前年同月を11.4%上回った。1~3月の累計では、前年同期比13.9%増の76万3,403台に拡大した。同国では政府による新車への買い替え奨励金制度の影響で2009年の販売が急増した一方、2010年はその反動で販売が急減した背景がある。今年はオフロード車や上級車など大型モデルの販売が増えていることから、法人顧客の需要回復も市場拡大の一因と見られている。

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3月の登録台数をブランド別に見ると、ドイツメーカーではポルシェ(19.6%増)とスマート(23.2%増)が好調だったほか、米ゼネラルモーターズ(GM)傘下のオペル(15.8%増)やドイツに工場を持つフォード(22.7%増)も大幅な伸びを示した。

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国外ブランドでは、セアト(28.9%増)、ボルボ(33.1%増)などが大幅な2ケタ増となった。フランス勢はシトロエン(33.7%増)、ルノー/ダチア(21.1%)が好調だった一方、プジョーは7.8%減となり明暗を分けた。

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日本勢では、日産/インフィニティが3ケタ増(118.4%増)となったほか、三菱(51.4%増)とトヨタ/レクサス(38.4%増)も大幅な伸びを示した。(7~8頁の表・グラフ参照)

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■ 電気自動車・ハイブリッド車の販売好調

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KBAのまとめによると、第1四半期(1~3月)の登録のうち、ハイブリッド車および電気自動車は3,807台となり、前年同期に比べ72%増加した。走行1km当たりの二酸化炭素(CO2)排出量の平均は148グラムで、EUの排ガス規制「ユーロ5」の基準を満たしたモデルは全体の約95%を占めた。

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■ 1~3月の国内自動車生産、約150万台に回復

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ドイツ自動車工業会(VDA)のまとめによると、第1四半期(1~3月)の国内生産は前年同期比8%増の149万4,100台に拡大した。輸出も好調で同11%増の116万3,600台に増えた。

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VDAは今後の見通しについて、国内の受注が好調なことから、新車登録は今後も増加すると見込んでおり、2011年通期では310万台を超えると予想している(2010年:約292万台)。また、輸出については通期で445万台となり、過去最高を更新するとの見通しを示した。

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世界の新車販売市場については、前年比7%増の6,600万台となる見通しで、回復基調を見込んでいる。

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