仏自動車大手ルノーのルーマニア子会社ダチアは、日本から調達する部品が不足していることから、イースター休暇後に一時生産を休止することを検討している。6日付けの現地紙『メディアファクス』が、同社の労組幹部の話を引用して伝えた。
\ダチア労組のIordache副代表によると、日本製のパーツを使用してサブアセンブリーなどを生産しているサプライヤーが、東日本大震災の影響で日本からの供給がストップしたため生産ができない状態となっている。このためダチアも生産調整を行わざるを得ない状況で、来月以降の生産計画を見直す可能性が高いという。一方、ダチアの経営陣はメディアファクス紙に対し、近日中に生産休止の具体的な日程などを公表すると語っている。
\日本製部品の不足は欧州で操業する自動車メーカーにも影響を与えており、米フォードは先ごろ、ベルギーのゲンク工場の生産を一時休止すると発表している。
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