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2011/4/29

企業情報 - 部品メーカー

独ZF、2010年は大幅な増収増益

この記事の要約

独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンが21日発表した2010年通期決算の売上高は前年比38%増の約129億ユーロに拡大した。営業利益は約6億8,000万ユーロと、前年の3億6,100万ユーロの赤字から黒字に転換 […]

独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンが21日発表した2010年通期決算の売上高は前年比38%増の約129億ユーロに拡大した。営業利益は約6億8,000万ユーロと、前年の3億6,100万ユーロの赤字から黒字に転換した。最終利益は4億4,300万ユーロ(前年:4億2,100万ユーロの赤字)を確保した。今年も大幅な増収増益を見込んでいる。

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事業別の売上高を見ると、乗用車向けは前年に比べ30~40%増加した。高級車向けの需要が高まったことが追い風となった。商用車および建機向けは2009年に需要が大きく落ち込んだ反動で2010年は急伸。商用車は約50%、建機は約100%の増収となった。地域別ではBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)諸国と米国での大幅な成長が好業績に寄与した。

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今年については、売上高で前年比約10%増の140億ユーロを見込んでいる。このため、5,000人(うち、ドイツで2,000人)を増員する方針で、グループの従業員数は2011年末までに約7万人(うち、ドイツ4万人)に拡大する見通し。

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また、設備投資は約9億ユーロ、研究開発費は7億4,000万ユーロを計画している。今後は8、9速の変速機の生産を増強する計画で、米国に8、9速の変速機を生産する新工場を建設しているほか、ドイツのザールブリュッケン工場でも8速変速機の生産を増強する。また、アジアと北米では電動操舵システムの生産を強化する方針。さらに、ハイブリッドシステムも今後の事業拡大に重要になると見込んでいる。

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