3月に倒産し経営再建を進めている独自動車部品会社ユング・ブーケ(ノルトライン・ヴェストファーレン州ハルヴァー)は、精密プレス部品事業廃止の危機にさらされている。同社の管財人が4月27日明らかにしたところによると、同事業の大口取引先が他の部品メーカーに切り替えるなど、顧客の支援が得られないためだ。このままでは近日中の事業停止もあり得るとしている。
\ユング・ブーケは1892年の設立で、精密プレス加工(ファインブランキング)部品や鍛造部品、表面加工、熱処理部品などを製造してきた。主な取引先は自動車産業の企業で、従業員数は235人。2010年の売上高は3,000万ユーロだった。
\同社は2009年の自動車不況で資金難に陥った。その後の景気回復に伴う需要急増に対応しきれずさらに資金繰りが悪化し、今年3月末に会社更生手続きの適用を申請し、事実上倒産した。
\精密プレス事業が閉鎖となった場合、40~50人の従業員が影響を受ける見通し。管財人を務めるディルク・アンドレス氏は、可能な限り解雇を避けたい考えだ。
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