独炭素製品大手のSGLカーボンが4月28日発表した2011年1-3月期決算の売上高は、前年同期比19.8％増の3億6,380万ユーロに拡大した。電気鋼や太陽電池、半導体、発光ダイオード（LED）産業向けの需要拡大が追い風となった。営業利益（EBIT）は39.6％増の3,630万ユーロ。最終利益も60.2％増の1,490万ユーロと大幅な増益となった。
\第1四半期の好調は、電気鋼の世界的な生産拡大に伴う黒鉛電極の需要拡大や、太陽電池、半導体、発光ダイオード（LED）向けの黒鉛（グラファイト）製品の販売好調がけん引役となった。
\一方、炭素繊維製品の販売は風力発電市場の低迷が影響し、前年並みにとどまった。同社の製品は例えば、風力発電機の羽（ブレード）に使われている。
\同社は通期について、売上高で10％以上の増収、営業利益では1億5,000万～1億6,500万ユーロを見込んでいる。これにより売上高利益率は10～11％に達する見通し。2012年は同利益率で12％以上を目指す。
\
