伊自動車大手のフィアットは2気筒エンジン「ツインエア」の搭載モデルを増やす計画だ。生産規模は昨年の1万4,000基から今年は10万基に引き上げ、2012年は25万基とする計画という。業界紙『オートモーティブニュースヨーロッパ(ANE)』が報じた。
\ツインエアエンジンは、排気量857cc、最大出力85馬力の2気筒ターボエンジンで、2010年7月にミニカー「500」で初めて採用された。ANE紙によると、フィアットは同エンジンを5月下旬に発売するランチアの新型「イプシロン」、今年末に発売するフィアット「プント」にも搭載する計画という。
\フィアットはさらに、65馬力の自然吸気エンジンを今年末「パンダ」に採用するほか、ターボチャージャー付のツインエアエンジンを2種類、新たに市場投入する予定。出力105馬力のエンジンは2012年半ばに発売予定の小型バンに、出力80馬力のエンジンは2012年下半期に発売予定の「パンダ」のバイフューエル車に搭載する計画という。バイフューエル車はガソリンと圧縮天然ガス(CNG)を燃料とする。
\フィアットはツインエアエンジンをポーランドのビエルスコ・ビャーワ工場で生産している。同工場では乗用車や軽商用車向けに1.3リットルの4気筒ディーゼルエンジンも生産しており、フィアットやランチア、アルファロメオのグループブランドのほか、フォード、オペル/ボクソール、プジョー、シトロエンにも供給している。
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