蘭ナビゲーション機器大手のトムトムのGoddijn社長は独業界紙『アウトモビールボッヘ』とのインタビューで、車載ソリューションにおいてインターネットサービスとの統合を推進する方針を明らかにした。同社のプラットフォームをサードパーティの開発者にも開放してコンテンツを充実させるとともに、保険会社やけん引サービス会社、駐車場運営者などとのネットワーク化による新たなサービスも視野に入れているという。
\同社が車載ソリューションに重点を置く背景には、携帯電話やスマートフォンをカーナビ代わりに利用する消費者の増加でコンシューマー向けのポータブルナビゲーション機器(PND)事業が苦戦していることがある。トムトムは自動車メーカー向けのシステムサプライヤーとしての事業に軸足を移しており、フィアットの「500」に車載ネットワークと連携するポータブルナビ・インフォテイメントシステム「ブルー&ミー・トムトム・ライブ」を供給しているほか、ルノーにもインターネット接続機能付きカーナビソリューション「カルミナ・トムトム2.0ライブ」を供給している。
\Goddijn社長は「ポータブルナビ市場が飽和状態となるなか、車載テレマティクス市場は将来の成長が見込める有望な市場だ。我々は新たなアプリケーションに柔軟に対応できることで新たな収益源を確保する必要がある」と述べ、新たな戦略の意義を強調した。
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