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2011/7/1

一般・技術・その他 (旧)

ダイムラー、新型「アクトロス」を発売

この記事の要約

独自動車大手ダイムラーは6月21日、新型長距離トラック「アクトロス」の販売を7月1日に開始すると発表した。新型アクトロスは欧州排ガス基準「ユーロ6」に対応しており(ユーロ5対応モデルもある)、現行モデルに比べ環境性能や経 […]

独自動車大手ダイムラーは6月21日、新型長距離トラック「アクトロス」の販売を7月1日に開始すると発表した。新型アクトロスは欧州排ガス基準「ユーロ6」に対応しており(ユーロ5対応モデルもある)、現行モデルに比べ環境性能や経済性、ハンドリング性能、居住性を向上させている。納車は9月からとなる。

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エンジン出力は421馬力(310kW)から510馬力(510kW)までの4機種が用意されている。燃費はユーロ5対応で現行モデル(アクトロスMP3)に比べ6~7%、ユーロ6対応で3~4%改善している。

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新アクトロスの開発で最も苦労したのは「ユーロ6」への対応という。ダイムラーの担当者によると、ユーロ6の達成にはディーゼルフィルターや酸化触媒、冷却式排気ガス再循環装置、選択的触媒還元(SCR)を装備しなければならず、車体が重くなるとともに燃費や経済性が低下する問題があった。一方で、燃費やランニングコストを改善する必要があった。ダイムラーの担当者は「メルセデス・ベンツのトラック開発史上で、最も困難を極めたモデルだった」と話す。開発に投じた費用は20億ユーロ、テスト走行した距離は2,000万キロにも及んだという。

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