プレス機械世界最大手の独シューラーが8日発表した2010/11年第3四半期(2011年6月末)決算の営業損益(EBITベース)は1,730万ユーロの黒字となり、前年同期の2,810万ユーロの赤字から大きく改善した。アジアを中心に事業が好調で、収益が押し上げられた。第1~3四半期の売上高は47.4%増の6億5,920万ユーロ、新規受注は前年同期の2倍以上の11億ユーロ、6月末の受注残高も約2倍の11億ユーロに拡大し、ともに過去最高を記録した。
\地域別売上高シェアはドイツが31%(5.1ポイント減)、欧州(独除く)が14.4%(1.6ポイント減)、南北アメリカが20.9%(0.9ポイント減)、アジア・その他の地域が33.7%(7.6ポイント増)だった。
\有利子負債は1年前の1億2,550万ユーロから1,510万ユーロに大幅に減少した。顧客企業の支払いがよくなり、売掛金の回収が進んだ。キャッシュフローは8,490万ユーロから1億5,420万ユーロに増加し、財務体質が大きく改善した。
\シューラーは業績好調を受け、通期の売上高見通しを「9億ユーロ」から「9億3,000万ユーロ」に、営業利益率(EBITDAベース)を「7%」から「8%以上」にそれぞれ上方修正した。同社が業績を上方修正するのは今年度は2回目となる。
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