仏自動車工業会（CCFA）がこのほど発表した同国の2011年8月の乗用車新車登録は、前年同月比3.2％増の10万8,530台に拡大した。国内勢が全体で2.2％減の5万8,993台と振るわなかった一方、国外ブランドは10.5％増の4万9,537台と好調だった。
\国内ブランドでは、ルノーが4.8％増の2万2,181台を確保した一方、ルノーグループのダチアは22.0％減の4,935台と振るわなかった。PSAグループは、プジョーが6.1％減の1万7,116台、シトロエンは1.0％増の1万4,751台だった。
\国外ブランドでは、フォルクスワーゲン（VW）が19.4％増、アウディが11.4％増、BMWが24.3％増％、メルセデス・ベンツも19.7％増となるなどドイツ勢が好調だった。フィアットは26.5％減の2,429台と振るわなかった。
\日本勢は、トヨタが8.0％増の3,856台となり、レクサスとダイハツを含めたグループ全体では9.2％増の4,028台を確保した。日産は32.7％増の3,862台、インフィニティも5.9％増の18台となり、グループ全体では32.5％増の3,880台と大幅な2ケタ増の伸びを示した。
\ \■ スペインは5万台を下回る低水準
\ \スペイン自動車工業会（ANFAC）によると、同国の8月の乗用車新車登録は4万7,224台となり前年同月に比べ5.9％増加した。もっとも、前年8月も4万4,578台と5万台を下回る低水準だったことを考えると本格回復にはほど遠い。1～8月の累計も22.2％減の56万8,354台にとどまっている。
\一方、伊自動車工業会（ANFIA）によると、同国の8月の乗用車新車登録は前年同月比1.51％増の7万307台だった。最大手のフィアットは8.19％減の1万4,648台。国内ブランド全体では3.11％減の2万655台だったが、国外ブランドが3.56％増の4万9,652台に伸び、市場シェアで70.62％を確保した。同国の1～8月の新車登録は、前年同期比11.96％減の122万2,431台と依然低迷している。
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