仏PSAプジョー・シトロエンは1日、インド西部グジャラート州サナンドに新工場を建設すると発表した。投資額は400億ルピー(6億5,000万ユーロ)で、2014年からプジョーブランドの車を生産する。
\新工場の年間生産能力は当初17万台で、最終組立ラインや塗装ラインのほか、エンジンやトランスミッションの製造施設も備える。雇用規模はおよそ5,000人を見込んでいる。同社広報担当のピエールオリビエ・サルモン氏はブルームバーグとの電話インタビューで、グジャラート州に建設する工場では、新型コンパクトセダンとプレミアムセダン「508」の2車種を2014年から生産する予定と語った。
\PSAのフィリップ・バラン会長は、「インドは世界で最も重要かつダイナミックな市場のひとつであり、20年までに世界3位の自動車市場に成長するだろう」と述べ、グジャラート州への投資を決めた理由として、ビジネス環境が良好でインフラも整っており、乗用車販売が伸びている地域にアクセスが良い点を挙げた。
\サナンドには印自動車大手タタ・モーターズが低価格車「ナノ」専用工場を置いているほか、7月には米フォード・モーターが10億米ドルを投じて組み立て・エンジン工場を建設すると発表。スズキの印子会社マルチ・スズキも新工場の建設を検討していると伝えられている。
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