オーストリアの自動車用照明器メーカーZKW(ヴィーゼルブルク)は1日、中国・大連に建設していた新工場がこのほど完成し、試験操業を開始したと発表した。新工場は同社の事業拡大戦略の一環で、チェコ、スロバキア、インドに続く国外で4カ所目の拠点となった。
\新工場の敷地面積は5万2,000平方メートル。これまでに完成したのは生産部門の建屋で、販売部門のオフィスは遅れて完成する予定。同工場では中国に生産拠点を持つ欧州系自動車メーカーと地元自動車メーカー向けに年65万個のヘッドライトを生産する計画で、本格稼働した際の従業員数は約300人となる予定。また、中期的には3,500平方メートルの研究開発センターも併設し、中国市場のニーズにより柔軟に対応できる体制を整備するとしている。
\ZKWは自動車向けヘッドライトやブレーキ灯、車幅灯、ウィンカーなどを生産している。ポルシェ、BMW、アウディ、ダイムラー、ボルボなどの欧州自動車大手を主な顧客に抱え、生産品の99%は輸出向けという。
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